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 雑誌掲載 平成14年11月号
         えひめ 奥さまジャーナル
          「お住まい拝見」 愛媛新聞社 発行

写真 奥さまジャーナル表紙 平成14年11月号 写真 雑誌記事 奥さまジャーナル お住まい拝見
表紙 記事(拡大表示)
下記に記事を掲載しています。


 施工時の写真

写真 施工時の正面
正面

写真 施工時の居間
居間

写真 施工時の階段
階段

写真 施工時の二階廊下
二階廊下

写真 施工時のトイレ(便所)
トイレ


 掲載文

「素足が似合う 自然派健康住宅」 松山市 T邸

 十数年前に増改築を行い、当初建て替えは全く考えていなかったというTさん一家。芸予地震が発生し、住み続けることに不安を覚えて業者に相談した時も、頭にあったのはリフォームだったといいます。「でも話を進めるうちに、以前の使い勝手の悪さがよみがえった。一緒に暮らす母の勧めもあり、思い切って新築に変更しました」。

 耐震性と居住性を追求した末に選んだのは、二十四時間計画換気システムを導入した、高気密・高断熱のオール電化住宅。しかも床に段差がなく、玄関から廊下、トイレ、浴室まで手すりをつけたバリアフリー設計です。

 外観は、淡いピンクの外壁にあしらった平たい人工石が、ほどよい重厚感を演出。日なたぼっこをしたり、荷物を運び込むのに便利という長い縁側も見えます。

 木の香りがたちこめる玄関から、まずは吹き抜けのリビングヘ。玄関ホールとの仕切り戸がなく、開放感と明るさが際立つ空間です。天井の太い梁(はり)は、床と同じマツ材が使われているほか、壁は珪藻土(けいそうど)、腰板は防湿効果のあるキリ材を採用。ぜんそくやアレルギー症状を示す二人のお子さんのこともあり、自然素材の使用にはかなりこだわったそうです。

 畳を好むご主人の希望で、居間には掘りごたつの和室コーナーを配置。ここが食卓で、配膳がしやすいよう台所とはカウンターでつながっています。一方台所には、食品庫から冷蔵庫、オーブンまで一体となったシステムキッチンを採用。カラーを天井と統一させ、シックな雰囲気に仕上げています。

 二階は、吹き抜けに沿って廊下が続き、各室を回遊できるしくみ。手すりや天井、腰板など、一階と同様に木の風合いが広がります。階段そばの窓際にはオーディオ機器を置き、時々家中にくつろぎの音楽を響かせているそうです。

 シェードカーテンを建具がわりにしたり、小スペースを収納庫にするなどすっきりと暮らす工夫も多く、Tさん夫妻は「住み始めて気になるのは、時々子供たちが騒ぐ声だけ」と満足の表情を浮かべます。建築中は近くの仮設プレハブ住宅で過ごし、焼けるような夏の暑さを乗り越えての住み替え。「今年の夏が猛暑だとは全く感じなかった」というほど、現在は一転してその住み心地を大いに満喫しているようでした。
平成十四年二月完成


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